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このページでは、量的金融緩和をとんでもなくわかりやすく解説する。


まず、記事を読むのが面倒だという方のために
僕がこの記事を読みながら解説した動画があるので
見てみてください。



量的金融緩和とは、
金融政策という景気刺激策の中の1つ。

つまり景気を良くしようぜ!という時に行うもの。

その中で”量的”。
つまり量的金融緩和とは
景気良くするために、超大量にお金を刷りまくろうぜ!
という方法のこと。

財政政策と金融政策

景気をよくする方法は大きく分けて二つ。

 ① 財政政策
 ② 金融政策

財政政策とは

①財政政策とは、
財政をいじることにより景気を刺激しよーぜって方法。

財政ってのも難しいよね。
財政ってのは政府が税金として集めたお金をどう使うかってことだ。

主なものとしては公共事業をすること。
道路作ったり橋をかけたり、
空港や港湾整備、ダム作ったりね。
インフラって言うこともある。
要するに道路綺麗になったりするでしょ?あれだ。

金融政策とは

②金融政策とは、
お金をいじることにより景気を刺激しよーぜって方法。
お金をいじるっつったってどこをどういじるのか。
まあ金利だね。
ということで、かつて金融政策といえばイコール「金利を下げる」ことだった。

でも金利は下げ切った。これ以上下げられない。
「これ以上下げられない」って日本語がおかしいね。
「これ以下には下げられない」かな?
どっちでもいいか。
とにかく限界だ。


今まで景気を良くするために金利を下げて下げて下げ続けてきた。
しかし景気は良くならない。
景気を良くしなければならない。

どうすれば。どうすれば。。。

そこで苦肉の策のような形で、この量的金融緩和という考え方が出てきたということ。
量的金融緩和とは、

待てよ待てよ。今まで金利に固執してたけど、
「お金の量」をいじることでも景気を良く出来るんじゃねーか!?

っていう割と新しい金融政策の考え方なんだ。

ここでは金融政策の量的金融緩和について詳しく見ていきたい。

なぜ金融政策で景気が良くなる?

じゃ次の疑問だ。
これらの政策をとると、なぜ景気を刺激することができるのだろうか。

金利を下げると景気刺激になる理由としては
「お、金利低いじゃん。金借りて買い物しよー」
で説明できる。

つまり金融機関の金利が低ければ、みんなが低金利でお金を借りることができる。
買い物をするためにお金を借りるわけだから
お金を貸すほど景気は良くなる。

これを促すのが金利引き下げ。



お金の量を増やすことで景気刺激になる理屈は
「超金持ちになったわ。買い物しよー」
で説明できる。
これは極端な例だけど、みんながお金をたくさん持ては
お金を節約しなくて済む。
財布の紐が緩みやすくなるんだ。

これを促すのが量的金融緩和。

お金の量を増やすって具体的にどうやんの?

じゃあ、お金の量を増やすってのは具体的にどうやるか。

もちろん中央銀行である日本銀行がお金を刷るんだけど、
日銀の従業員が刷ったお金を「はいどうぞ」でくれるわけでも
ヘリコプターでばら撒いてくれるわけでもない。

混乱を起こさない形で世の中に流通させる必要がある。

方法は、
中央銀行が、各金融機関から国債を買い上げる。

※国債ってのは国がする借金のことで、
ここで言う国債は”国からお金を返してもらう権利”と思ってくれればいいけど、
国債について深く理解しなくても量的金融緩和は理解できる。
実際、文章の「国債」を「ダイコン」に読み替えてもらっても話は通じる。

買うって行為は“お金と物の交換”でしょ?
てことはだよ。
日銀が各金融機関の国債を買うんだから、
金融機関が持ってる国債を奪い取ってかわりに大金を渡す事になるよね。

だから金融機関に大量にお金が貯まる。
金融機関はそれをどうするか。

日銀に預け入れようにも今はマイナス金利。
(僕たちが銀行に預ける金利はマイナスじゃないけど、
 金融機関が日銀に預ける際の金利はマイナスに設定されてる)
預けたら損しちゃう。
ということで

「しゃーねーから企業に貸すか」
「マイホーム買いたい奴に貸すか」
「車買いたい奴に貸すか」
ってなる。

ほら、お金が世の中に出回った。

 

こうやって各金融機関にお金を持たせ、
それを「貸し出し」という形で社会へ送り込ませるわけだね。

なんでそんな回りくどいことをするのか

「え、そんな回りくどいことせんでも、
日銀が刷ったお金で “直接” 国債を買い上げりゃいーじゃん」
って思ったあなたはすごい。

僕は最初ポカーンだった。
複雑だよね。意味不明。

実は中央銀行が刷ったお金で直接国債を買い上げる事は禁止されてる。
かつてドイツがそれをやって混乱を来した。
ハイパーインフレってやつ。
ま、ハイパーなインフレだ。

ドイツの場合は戦時賠償金が必要だった。
ま、戦争で負けたからお金を要求されたんだね。
「オラオラ、お前負けたんだから金出せよ」って感じで。
でも戦争で経済が疲弊し切っていたからお金なんかあるわけがない。
だから刷りまくって支払おうとしたんだ。

つまりそうやって紙幣の刷り過ぎで貨幣価値が下がり
刷った紙幣の価値がなくなっちゃうんだ。

なぜ刷りすぎると価値がなくなるのか。
これは説明が難しいけど、
石ころは価値がなく、ダイヤモンドは価値があるだろ?
石ころはたくさんあるけど、ダイヤモンドは少ししかないからだ。

つまり、価値ってのは希少価値なんだな。

だからお金を刷りまくると貨幣価値が下がり、国内経済が大混乱する。
それを防ぐために日本も、直接的に国債を買うことはできない仕組みになった。

でも今行われてることは直接ではないものの
おんなじじゃねーか、って思うよね。



おさらいのために音声解説をどうぞ