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中進国の罠とは

新興国(途上国)の経済成長が進み、
その国の国民1人当たり所得が
1万ドル(100万円くらい)に達するあたりから、
成長が鈍化・低迷すること。
 
それを中進国の罠という。
 
わざわざ名前がつくということは
この「途上国の発展と国民の所得水準」には
明確な相関があるということだ。
 
なぜだろう?
 
 

これは国の規模が大きくなり中進国と呼ばれるようになる頃には
それに追従する発展途上国の追い上げによって
安く輸出品を製造する競争力がなくなるからだね。
 
逆に先進国と競争するには技術力などが十分でないため、
結果として成長が停滞してしまう。
 
上と下に挟まれて、成長がストップするということだね。
 
 
 
このように、
発展途上国や先進国という概念も絶対的なものではなく
相対的なものだ。
 
中国から見た発展途上国とは
ミャンマーやバングラデシュやインドなど。
先進国とは日本やアメリカだ。
 
 
中国経済が中進国の罠を回避するには
個人の消費を増やさなければならないけど、
それができずに負債が増えているので
やはり、危ない・・・。
 
中進国の罠、恐るべし。
 
 

途上国投資の概要

途上国への投資を行うタイミングと
資金引き上げのタイミングの指標の1つに
その国の国民の「平均年収の額」がある。
 
最初に書いたように、その国の国民の平均所得は
経済発展の指標でもあり、経済発展鈍化の指標でもあるからだ。
 
具体的にいうと
”年収50万円”というのが1つの基準だ。
 
 

国が経済発展するのに伴って
平均年収は数万、10万、と上昇していく。
ある点までは一気に行く。
 
でもその流れに乗って簡単に国が成長するのは、
国民の平均年収が50万円くらいまでだと歴史が教えてくれる。
 
そのあとは、
国にとって上記のような様々な試練が訪れて経済成長は鈍化する。
 
経済発展に伴って最初に上がるのは”土地”だ。
その次に株式市場が盛り上がる。
最後に上がるのが国民の平均年収だ。
 
イメージは逆じゃないだろうか?
まず年収が上がってきて、土地や株が上がりそうだ。
 
でも世界は賢いので先に投資マネーが入る。
その国の年収なんかすっ飛ばす。
 
その国の国民が土地や株を買うから上がるのではなく
上昇を見越した海外からの資金が流入することにより、
「実態経済よりも前に土地と株が上がり始める」というのは
覚えておいてもいいだろう。
 
 
 
〈現在の世界の平均年収〉
シンガポール  500万円
日本      400万円
中国       100万円
フィリピン      50万円
ベトナム       30万円
ミャンマー      22万円
バングラデシュ    17万円
 
 
株でいうと中国は現時点ですでに高い。
バングラデシュだと早すぎる。
株ならフィリピンやベトナムがいいと思う。
年収50万円から100万円の間が株で儲かる時期だからだ。
 
土地は国民の年収50万円になるまでは上がる。
とすればフィリピンの土地はもうあまり旨味がない。
ベトナムとミャンマーはやや割高だ。
 
つまりほとんどの国は現時点で
株も土地も「遅い」ということだ。
 

「バングラデシュの土地」。
それが今最もアツいと言えるだろう。

 

バングラデシュ

現在途上国投資の対象として
魅力的な国の1つにバングラデシュがある。
 
 
アジア最貧国とも言われるバングラデシュの首都、ダッカには
今でも牛がひく荷車が行き交っている。
 

そんなバングラデシュは人口密度がとても高く、
圧倒的土地不足だ。
 
だったら土地の価格がどうなるか簡単にわかる。
物の価格は「需要と供給」で決まるからだ。
 
 
土地不足は土地の価格の高騰をもたらす。
でも現在のバングラデシュの土地の価格は
ベトナムの数分の1でしかない。
 
 
一方、富裕層増加率は世界一だ。
経済成長率もほぼ世界一。
 
カンボジアやベトナムは
中国人が大量に投資したことで
不動産は急上昇した。
 
このような流れがバングラデシュでも起こるだろうと僕は思っているけど
「なんかいい投資知らないか?」
と言われて
「バングラデシュ」
といつも言っているのに誰も投資しない(笑)
 
 
 
現在バングラデシュの信用格付けはBB-だ。
BBくらいが一番の投資タイミングだ。
 
BBになったら買ってAになったら売る。
これが理想だ。
 
素人は投資格付けAになってから買う。
Aになると世界各国から大企業が進出してくるので
個人では勝てない。  
 
 
 
  
中国の国家外貨管理局がまとめた「対外直接投資統計」によると、
中国からベトナムへの投資は前年比51%増の11億ドル。
 
ところがバングラデシュへは前年比5.5倍の5億ドル。
中国がバングラデシュへ照準を合わせ始めたということだ。
 
 
2019年現在、
バングラデシュ国内では土地への融資が禁止されている。
つまりバングラデシュで土地を購入する際の支払いは
現金に限られるということだ。
 
銀行の信用創造機能によって資金が流れ込みすぎ、
実態価格を超えて価格が上昇することを防ぐためだ。
 
簡単にいうとバングラデシュ政府は
土地バブルの発生を防止する努力をしているということだね。
 
でも土地への融資はいずれ開放される可能性があるから
注視していこうね。